アメリカ合衆国を悼む

いよいよ1月20日にトランプが合衆国大統領に就任する。
まあ正当な選挙の結果によるものだから当然であるが、そんな選挙の公平性など屁とも思っていない人物がその恩恵を受けるのは皮肉以外の何物でもない。
これまでの彼の行動を見れば、彼にルール順守のモチベーションは皆無に等しい。4年前の大統領選挙後の悪あがきを見れば自明なはずだが…

それでもアメリカ国民は彼を選んだ。アメリカ国民が馬鹿になっているのは薄々察してはいたもののなぜこんな熱狂をするのか理解に苦しんだが、こちらでも先の兵庫県知事選をみて「ああこんな感じだったのか」と腑に落ちたw
しかしこちらはせいぜい兵庫県で収まる話が、あちらはアメリカ合衆国一国である。これから先の4年間、何が起ころうとその責任は一重にアメリカ国民にある。すでに「グリーンランドをよこせ」「パナマ運河をよこせ」と『お前のものは俺のもの』のジャイアン状態、プーチンや習近平のお仲間入りであるw

しかし何よりも懸念されるのは、この4年間でアメリカ合衆国のデモクラシーが攻撃され傷むことだろう。まあさすがに一挙に専制国家になるとは考えにくいが、トランプにフェアネスfairnessの感覚はなくあるのは勝ち負けや損得勘定しかない。4年の任期が終わるころには所謂B級民主主義国化している恐れが十分にある。そしてその間の出来事を人々は歴史として目に焼き付けることになるだろう。

思えば昨年末、トランプが負けての大混乱のIfを見てみたかった気もするが、これから起きることはもっとラジカルでドラスティックなものになるだろう。さらに言えば4年後に平和な民主主義が機能する保証はなく、今回見逃した大混乱を見逃し再演してくれることもあり得るかもしれない。

まあ私は、起きたこと起きていくことを淡々と見据える歳になったが、今回の事の顛末を見定めるくらいは永らえたいものである。
ただ結局はそういったことは何も起きず“年寄りの取りこし苦労”と嗤われるかもしれないが、それならそれで『トウゴマの樹が枯れるだけで済んで良かったね』と答えるのみである。

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